大阪の家とは違い…【ちょっと怖い話】
大阪の蒸し暑い夜を怖い話で涼しく過ごしませんか?
大阪の自宅は軽量鉄骨のアパートだが、小さいころ実家にいた時は
木造の一戸建てに住んでいた。これは私がまだ小さかった頃の不思議体験。
土地だけはある私の田舎。大きな庭に蔵もある昔ながらの広い木造の一軒家に曾祖母、祖父母、両親、私、弟の7人暮らし。小学校低学年だった私は、その日の晩も幼稚園の弟と子供部屋で寝ていた。
年季の入った木造2階建ては家がきしむ。
風の強い日などは特に階段が「ガタガタ」となる。
その日も風が強かったので、多少はガタガタ鳴っていた我が家。
昔からきしむ家だったので特に何も気にしてはいなかったが、その日はいつもと違っていた。
なかなか寝付けなかった私は、学校の事を考えていたのだと思う。
弟は隣でぐっすり眠っている。
その時、階段の方から奇妙な音が聞こえてきた。
最初はまた階段が「ガタガタ」鳴ってる、と思っていたがそすぐにそうではない事に気がついた。「ガタガタ」と言うより、「トントン…」がふさわしい擬音。
それは誰かが階段を昇り降りする音。
しかも体重の軽そうな人間が、階段を静かに昇り降りしている。
実家の階段には踊り場があったのだが、踊り場を挟んで階段の上から下まで
行ったり来たりしている音だ。
曾祖母、祖父母は就寝中。両親はまだ1階でテレビを見ている時間。
うちの家族の他に、誰も階段で遊ぶ人などいない。
たいへん怖かった記憶がある。怖すぎて階段までとても見に行けず子供部屋で震える。
その内、弟も起き出し階段の音が怖かったのか半分涙目。
弟と二人で一階の父を大声で呼ぶと、すぐに父が階段昇って来てくれた。
その瞬間、足音はピタリと止まった。
後日、改めて父親に階段を昇り降りする音を聞かなかったかたずねてみても
「さぁ?また階段がガタガタ鳴っている音だったんじゃないの?」
と言う返事しか返って来ない。
いや、あれは絶対に足音だったよ、お父さん。だって弟だってそう言ってるもん。
父は本当は気がついていたのかもしれない。ただ私たち子どものために敢えて「足音」とは言わなかったのかも知れない。
今となっては真相は分からないが、私は小学校5年生から18歳くらいの間まで不思議な体験をすることが度々あった。
次回はこの事から3年後くらいに体験した、怖くて不思議な話を紹介します。
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